テレビを視聴できるワンセグ機能付き携帯電話の所有を理由に、NHKと受信契約を結ぶ義務があるかどうか争われた訴訟で、「契約の義務がある」との判断が確定しました。
今までは家にテレビがあるかどうかで受信料を払わなければならないかどうかが決まっていました。
しかし、この判決によりテレビを持っておらず、ワンセグ付き携帯電話だけを持っている場合でも受信料を払わなければならなくなってしまいました。
では、受信料はどのようになっているのでしょうか。
既に受信料を払っている人はそのままでOK
既に受信料を払っている場合はワンセグ携帯を持っていても受信料は変わりません。
受信料を払っていない場合は?
今までテレビを持っておらず、ワンセグ携帯を持っている場合は受信料を払わなければなりません。
では、受信料はいくら払わなければならないのでしょうか。
答えは、テレビと同じ一月1310円です。
正直、携帯電話をもっているだけで毎月それだけの金額を余計に払わなければならないなんて嫌ですね。
なんでNHKはスクランブルにしないの?
まず、スクランブル放送とは「スカパー!」や「WOWOW」などの料金を払って契約しなければ見ることのできないチャンネルのことです。
NHKはスクランブル放送を導入しない理由について、
- NHKは、広く視聴者に負担していただく受信料を財源とする公共放送として、特定の利益や視聴率に左右されず、社会生活の基本となる確かな情報や、豊かな文化を育む多様な番組を、いつでも、どこでも、誰にでも分けへだてなく提供する役割を担っています。
- 緊急災害時には大幅に番組編成を変更し、正確な情報を迅速に提供するほか、教育番組や福祉番組、古典芸能番組など、視聴率だけでは計ることの出来ない番組も数多く放送しています。
- スクランブルをかけ、受信料を支払わない方に放送番組を視聴できないようにするという方法は一見合理的に見えますが、NHKが担っている役割と矛盾するため、公共放送としては問題があると考えます。
- また、スクランブルを導入した場合、どうしても「よく見られる」番組に偏り、内容が画一化していく懸念があり、結果として、視聴者にとって、番組視聴の選択肢が狭まって、放送法がうたう「健全な民主主義の発達」の上でも問題があると考えます。
と説明しています。
要は、今の放送法がある限り法律がNHKを味方するというカタチになってしまうようです。
カーナビも受信料の対象になっている!?
今回の判決でワンセグ機能がついている機器は全面的に受信料を払う義務が確定したと考えられるので、ワンセグ機能のついたカーナビに対しても受信料を支払う義務があるようです。
しかも、NHKの受信料は受信する機器の種別に関係なく一律となっているので、携帯電話やカーナビでもテレビと同様の金額を支払わなければなりません。
ワンセグ非対応スマホを買うべきかも?
現状「iPhone」はキャリアに関係なくワンセグ機能はついていません。
そして、各キャリアごとに何種類かのワンセグ非対応スマートフォン・ガラケーが販売されています。
もしかするとこれからはワンセグ非対応のスマートフォンも増えるかもしれませんね。
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