新しい元号がついに発表されました。
新元号は「令和」です。
この「令和」の由来は万葉集にある歌の序文、
「初春(しょしゅん)の令月(れいげつ)にして、気淑(きよ)く風和(やわら)ぎ、梅は鏡前(きょうぜん)の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす」
から二文字とっているそうです。
そういえば今まで元号の由来を気にしたことはありませんでした。
ということで「明治」~「平成」までの由来を調べてみました。
「明治」の由来は五経の一つ「易経」から
まず、五経(ごけい・ごきょう)、または六経(りっけい・りくけい)とは、儒教で基本経典とされる5または6種類の経書の総称で、孔子以前からあった書物です。
「詩」、「書」、「礼」、「楽」、「易」、「春秋」の六経から「楽」が失われ、五経となります。
そして、この五経のなかの「易」という語には、「変化」という意味があり、「易経」には過去・現在・未来など、なにかしらの「変化」との関連があります。
そして、この「易経」には
「聖人南面して天下を聴き、明に嚮ひて治む」
つまり、「聖人が北極星のように顔を南に向けてとどまることを知れば、天下は明るい方向に向かって治まる」
という言葉があります。
ここからとって「明治」となりました。
「大正」も同じく「易経」から
大正も明治と同じ「易経」から
「大いに亨(とほ)りて以て正しきは、天の道なり」
つまり、「天(天皇)の徳が行き渡り、政が正しく行われる」という言葉からきています。
「昭和」は「五経」の一つ「書経」より
もともと「書経」における「書」という語には「書かれたもの」「記録」という意味があります。
その「書経」のなかに
「百姓(ひゃくせい)昭明にして、萬邦(ばんぽう)を協和す」
つまり、「人民がそれぞれ自分の明徳を明らかにし、それにより天下の国々の仲を良くさせる」という言葉があります。
そこからとって「昭和」となりました。
「平成」は「史記」と「書経」より
「平成」は史記と書経それぞれからとった言葉です。
まず、史記の「内平かに外成る」
そして、書経の「地平かに天成る」
これを併せて「内外、天地ともに平和になる」という意味になります。
最後に
平成も残り一か月で終わってしまいますね。
なにやらツイッター上では3年前に新元号を言い当てていた方がいたようで、驚きです。
ほんとに未来人だったり…
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